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LAMP IN TERREN

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2018.12. 9

『The Naked Blues』セルフライナーノーツ 〜中原健仁編〜 / 中原健仁

アルバムのセルフライナーノーツを書く。

「どんな曲ですか?」って訊かれれば返しやすいけど、
改まって書くとなるとなぜか、若干緊張してくる。なんだこれ。
こういうの文字にするのってなんか小っ恥ずかしい。
硬くなりすぎず、リラックスして書こう、そうしよう。

多分、超絶長くなるから、落ち着いた暇な時にでも読んでみてね。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「I aroused」を聴くと、どこにいても一瞬でこのアルバムの雰囲気に飲み込まれる。
なんならまさに今、サイゼで一人、飲み込まれてる。
神聖さすら感じるピアノで始まったかと思えば「望まれなくていい」。
第三者的に聴くと「このボーカル大丈夫か」なんて思いながらも、
その先が気になって耳を澄ませている。
「あるがままで光る」というサビの歌詞がこのアルバムを象徴してると思う。
決意表明に思えて、気持ちが整う感じがする。
うん、やっぱり一曲目はこの曲だったんだな。


そのまま「New Clothes」へ。
この自然な繋がりがスタジオで出来た瞬間、
あまりの気持ち良さに何度も聴いた。病みつきになった。
最近は特に、この曲を演奏していると、
「この新しい声で、曝け出した自分自身で踏み出していく」
っていう大の覚悟を勝手に感じてしまって、
負けねえぞ、俺だって踏み出していくぜって思って高ぶる。
脳内イメージは、仲間と肩を並べて歩く〇〇レンジャーな感じ。
信頼しあって前に進んでいくぜって気分。


そして「オーバーフロー」で走り出す。
初めて歌詞をもらった時、なんとなく照れ隠しも含めて
「こんなに裸んぼになってしまって...」とか言ってしまったけど、
本当はそれがすごく嬉しかった。
「フルボリュームで叫ぶよ 君に愛されたい」。
あいつきっとこれ言うの恥ずかしいだろうな、
けど「The Naked Blues」の名の通り、
何も隠さずに伝えようとしてるんだな。
着飾らない真っ直ぐな言葉を放つ人に俺は憧れる。
その真っ直ぐさが最高に男らしくて、よりあいつが好きになった。
その上、コーラスパートまであるなんて...
至れり尽くせりかよ。アツさまでオーバーフローかよ。
思わず拳振り上げちゃう中原氏ですわ。最高。


ハンカチを用意する間も与えず「BABY STEP」。
どアタマのストリングスの時点で全俺が拍手喝采。
素晴らしいメロが続いて、最後は全員のコーラス。
本当にすべてが聴きどころだと思う。
けどこのサビメロは本当に大が頑張った。
スタジオで3人が囲んで大に歌わせまくった。
本当に色んなパターンで大が歌ってるにもかかわらず、
大屋「う〜ん...」
川口「もっといけるはず」
中原「もう一声!もう一声!」。
いじめか。こんな体育会系だったっけ俺ら。
めちゃくちゃ時間をかけて、その成果がちゃんと実ったと思う。
誰に聴かせても堂々と胸を張れる、まさしくLAMP IN TERRENの曲。


このアルバムはどれも歌詞が伝わりやすいと思うし、
何よりも、常に言葉と向き合っている大らしい。
「言葉にするには まだ程遠くて
想いばかりを募らせていく
行き着く先はいつも同じ
愛してるなんて 歯痒い言葉だけ」
感情っていうものを言葉で伝えることは本当に難しい。
ていうかもはや無謀とすら思える。
だけどこの「花と詩人」は、誰しもが持っているそんなモヤモヤを、
大が詩人として、しっかり言葉にしている。
これほど共感した歌詞はないかもしれない。
恋人だけじゃなくて、大切な人には絶対にこの曲を聴かせたい。
難しいレコーディングだったけど、純粋な想いを込められたと思う。
どの楽器もすごく良い音。


なんてしんみりしたところに「凡人ダグ」。
こういう流れが俺ららしくもあるし、強さでもある気がする。
個人的にこの曲は聞くとものすごく苦しくなる。
ダウナーになってる時にこれ聴いたらどうにかなりそうな。
でも、何かに期待して掘りまくった場所には何もなかったのに、
主人公の目が死んでない(俺の解釈では。)ところがすごく好き。
「そのうち見返してやるからな」。
ちなみにこの曲のベース、よく聴くとえぐいことやってるから
是非コピーしてみてほしい。弾けると病みつきになる。
ドゥードゥドゥドゥーデーデードゥードゥデドゥドゥデ!のとこ。


そして同じくコピーしてみてほしい曲上位の「亡霊と影」。
わかるよ。言いたいことわかる。だって俺が弾いてるんだから。
キモいよな。ベースがキモいよな。
けどこの、うねうねしたフレーズは結果的に、
「影」「揺らぐ視界」っていう歌詞によく合ってると思う。
ベースフレーズが言葉をより強くしてる。
スタジオで好き勝手なことをやって、それを大が整理して、
すごく気持ち良くなった。キモいけど。


何ヶ月か前、社会人1年目の後輩から連絡があった。
「まじでありがとうございます」
「なんだよ急に気持ちわりいな」
「俺、この1ヶ月、Dreamsのおかげで頑張れました」
上司からの理不尽なダメ出しに嫌気がさしていた時、
「Dreams」が支えになってくれたらしい。
正直、これほどシンプルな楽曲が響くのだろうかって不安があった。
だけど、その真っ直ぐさがより力になったと。
色んな人の意見を聞くたびに好きになる曲。
俺自身、アルバム製作中にこの曲に支えられた。
「叶わない夢だと知って
僕らは嵐に飛び込んでいく
今も輝いて 心を呼ぶ光の方へ」


歌詞に注目してほしいアルバムだけど、
特に「Beautiful」はサウンドにも注目してほしい。
音の最終チェックをしている時に、一番驚いたのがこの曲。
大がずっと「この曲は雷だ」と言っていて、
俺もそれを表現出来るように、メリハリを意識してフレーズを弾いた。
けど、ここまで雷になったのは、大の構築力とエンジニアさんの力が大きい。
雷の音をそのまま録音したんじゃないかってくらいの音。
2サビ後のゴロゴロ感、サビ頭の落雷感。
ミュージカルみたいな展開をする曲。
是非、良いスピーカーで大音量で体感してほしい。


おまじない」のデモを聴いた瞬間、
最後のサビの転調が幸福感に溢れていて、
兄貴の結婚式が頭をよぎった。
アルバム発売前に兄貴がうちに泊まりにきた時、
何も言わずにしれーっと流したら、すごく気に入ってくれていて、
少しだけ運命じみたものを感じた。これが兄弟ってものなのか。
この曲の歌詞がとんでもなく好きで、
自分がこれを誰かに話している妄想をすると
うっかり泣きそうになる。我ながら引くわ。
「優しさなんて本当は 自分以外の誰のためでもない
時には嘘にもなる でも僕は君に使う ほんの少しぼくのため
君に笑ってもらうための おまじないを使える 」
こんなこと言ってみてええ!!!さ、寂しいいい!!!


「寂しさはきっと愛しいもの 繰り返しながら埋めていくよ」
やさしいかよ!!!イケメンめ!!!
「Water Lily」のこの歌詞が送られてくるまで、
俺にとって寂しい気持ちっていうのは
ただ取り払いたいものでしかなかったけど、
こんな考え方もあるんだなって気付かされた。
この曲はアルバムに入ってからより輝きを増した気がする。
バラードというよりは、自然に体が揺れるミドルチューン。
バンドとして新しいサウンドに挑戦した曲でもあって、
ライブと音源で違った味が出てると思う。
人肌を感じるような演奏を心がけてる曲。
あと真ちゃんのギターソロ必聴。再生するたびに楽しみなポイント。


最後は「月のこどもたち」。
この曲は、LAMP IN TERREN自身であり、
その音楽を聴いてくれる人たちの歌だと思う。
一人一人が持つ小さな光でお互いを照らし合えば、
大きな光を放てるんじゃないかという。
だから、「I aroused」で始まって、
この曲で終わることにすごく納得がいく。
大事なことがたくさん詰まった曲。
これからも傍で照らし合えたらいいな。

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あとがき


中学生の頃、GRAPEVINEの「イデアの水槽」というアルバムに出会った。

いきなりなんの話じゃいって感じだけどまあ聞いて。
一曲目の「豚の皿」という曲は、ぶっちゃけ、中学生の俺からすると
夜道に流れてきたら小走りで帰りたくなるほどダークだった。一曲目なのに。
だけど衝撃的だった。
俺がずっと聴いていた音楽は、こんな始まり方は絶対にしなかった。
だから本当によく聴いた。全曲めっちゃ聴いた。
それなのに今聴いても、やっぱり同じように衝撃を受ける。
多分、これからもずっとそう。

何が言いたいかっていうとつまり、
このいつまでも色褪せない"新鮮な衝撃"が、
このアルバムにもあると思った。

今回改めて聴いてみて、
初めて良いと思えたところはやっぱり今でも鮮度バツグンに良かった。
それだけじゃなくて、新しい発見もあった。
色褪せるどころか、聴くたびに鮮やかになっていくなんて。

胸を張って言える。これは自信作だ。
いつまでもこのアルバムを聴いてほしい。
何かでつまづいてしまった時、踏み出す勇気が出ない時、
きっと、背中を押してくれるはず。

うん。よし。それじゃ!
最後まで読んでくれてほんと、ありがとう。

「The Naked Blues」、自由に楽しんでね!

2018.12. 8

俺のThe Naked Blues(セルフライナーノーツ 〜川口大喜編〜) / 川口大喜

松本の一番近くにいるメンバーによる『The Naked Blues』セルフライナーノーツを順次アップしています。

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「俺のThe Naked Blues」

こんちゃっっ。

どう考えてもドラムの川口です。

こっちのブログは久々ですねっ。

なんかこっちはビシっとしますね。


なんか緊張するぜっ。


ってことで、


我々、12/5に4th ALBUM「The Naked Blues」をリリースいたしました。


皆んな聴いてくれましたでしょうか?


今回はそのアルバムについて、俺が思うThe Naked Bluesについて書いていこうかと思いまして。

まあセルフライナー的な?


俺はメンバーだけど、歌を聴く時は
皆んなと同じ目線です。
なのであくまでも個人的な感想です。
まあ俺のThe Naked Bluesです。


改めてじっくり聴きながら


曲ごとに書いてみました。


長くなるとは思いますが、
暇つぶしにでもみてやってくださいっ。

っしゃいってみよう。

1. I aroused

「私でいるために」

自分でいるために、自分にしかない輝きを失わないために。
俺は悩む、本当の自分ってのは、なるものなのか、戻るものなのか。
いくら悩んでも答えは出ず、
と言うか、出す気がないことに気づく。
しかしそんなことを悩んでる「今」の自分に本来の自分らしさを感じることがある。
瞬間ごとに何を強く感じ、何を強く信じ、何を強く愛しているのか。過去でもなく未来でもなく、今というその瞬間の中でこそ自分の輝きははなたれてるもんやと思います。
別に考える必要はない。今感じたそれを感じまくればいい。したらもう光ってるかもよ。輝いてっかもよ。


2. New Clothes

「どんな姿で」

自分が信じたものを、自分が胸をはれるものを、どんな姿でやりたいのか。
どんな姿で人に認めてもらいたいのか。
その俺は自分じゃない、そんな自分を好きにならないでくれ。
知らず知らずに自分にハッタリかまして、そうやってできた鎧をまとったもう1人の自分。そんな自分との闘い。裸と鎧の闘い。俺と俺の話。


3. オーバーフロー

「愛されたい」

誰もが心の中にもつ願望だと思う。
俺も強く願う。ふと思う、人に愛されたいと願うならば、一体何をすれば良いのか。
愛されたい人達に、何を伝えたらいいのか。
言いたいことはたくさんある。その中から何を選びどの言葉を伝えればいいのか。
この溢れそうな想いにどの言葉が一番合っているのか。
心と言葉。その瞬間の、その時のありのままな自分、鮮度抜群な強い想いはそんなに難しい言葉ではないと思う。考えなくていい。とんでもなく最強な言葉がすでにあるはず。

4. BABY STEP

「偉大な一歩」

たくさんの想いやたくさんの言葉が飛び交う世の中。自由に生きれるが故の不自由な人生。何かと比べて埋もれそうになる日々。生き埋めにされる前に這い出なきゃいけない。つまりは諦めちゃいけない。何を?自分を。
今までで得た幸せや喜び、自分のもつ輝きはそれまでの小さな一歩が生み出してくれた財産なわけで。そうやって自分と生きてきたんだろうよ。立ち止まることは踏み出せることの証明。踏み出したその小さな一歩は世界を変えるための一歩。でっけえんやぞ!笑

5. 花と詩人

「愛と言葉」

想いが深ければ深いほど、言葉では足りなくなってしまう。愛の語り方とは。
そもそも語るとはどういうことか。自分の言葉だけの話ではない。愛を語るということは愛する人がいるからであり、愛する自分がいるからであって、1人で語ることではないのかも。と言うか語れないのかも。伝えることはいくらでもできる。でも感じること、感じさせることは、互いの色や形を語りあわなければ分からないことなのかも。その先にある愛ある言葉、手を取り合って掴んだ愛ある言葉はとても強いものだと思う。1人ではその言葉に辿りつけねーんじゃね?なんて。

6. 凡人ダグ

「何もない」

これに関して俺は一つ思うことがある。
「無」こそ「最強」なのではないか。と。
可能性しかない。ゼロのもつ可能性は偉大だ。何もないことに対してマイナスな感情が働くのはまあわかる。けど、無いということはきっとどこかに何かがある、と信じてるから無いと思うのであって、それを信じて探し続けることに俺はとてつもなく価値を感じる。必死ですよ。必死。自分を見失わないために何かを探す。無くても探す。そういう時の人間は強いと思う。何か見つかったら最強になってると思う。


7. 亡霊と影

「美しい日々」

ある意味出会いと別れ。そして覚悟とけじめ。そんな曲なのかと。
失って気づく美しさ。失うからこそ輝きをもつ美しさ。共に歩んだ自分の一部を失う恐怖。目の前にはまた新たな闇。
しかしながら、おそらく、その闇を照らせる輝きとはそんな美しい過去達だと思う。
今その時に輝くものが全てではない。
願えば願うほど、信じれば信じるほど、そんな美しさは光力をもって今の自分を照らしてくれると思う。


8. Dreams

「不確かなままいこうぜ」

不確かだからこそ求める。不確かだからこそ輝ける。夢を追うってのは不確かから始まってんじゃねーの?と俺は思う。
知りたいから、未知だから、もう夢を追うってのは宇宙に飛び立つみたいなもんだと思う。信じたもの勝ち。まだみぬ己の栄光を掴もうってんだから、その夢は自分にしか叶えられないわけで。いや、叶えられることすら不確かなんだが、こればっかりは、やるしかねえ。笑 つーか自分にしかできないことの一つだわな。自分の中にある不確かなものは人生を謳歌する上でとてつもなく重要な要素。自分の不確かに対してありがとうとすら思う。


9. Beautiful

「一瞬と一生」

長いようで短い人生。短いようで長い人生。
んー難しい。結局、一瞬の積み重ねが人生なわけで、それは人によって感じ方が違うのだろうけど、一生の中でどれだけ一瞬を感じれるか。その一瞬の中でどれだけ生きることができるのか。目の前にある今を全力で生き抜く、そんな生き方できれば1日も一年も一瞬なんだろうな。儚くも切ないその一瞬だけど、それはとても美しいもので、綺麗で、何よりも輝きを放つ、けどそれは容易く触れることのできない、まるで雷のようなもの。命がけの一瞬、そんな一生に憧れてしまう。


10. おまじない

「言葉にしよう」

願いを叶えるための自分だけに使えるおまじない。自分にしか口にすることのできない言葉。認めること、受け入れること、それは嘘偽りのない数少ない言葉に繋がる。言霊みたいなもんだ。そんな数少ない自分の言葉は、自分だけでなく、時に人を救うことだってある。口じゃ説明できないこの世のファンタジー。大切な人に、大切な時に、大切に贈る、そんな言葉をもてたらいいなと、思った曲。

11. Water Lily

「孤独は君がくれたもの」

何を隠そう俺は孤独を愛する寂しがり屋なのである笑 ってことはどうでもいいか。笑
まあ思うに、孤独ってのはそんな悪いもんじゃないと思う。孤独を感じる時ってどんな時?人それぞれ感じ方は違うけど、俺は寂しい時に感じる。じゃあさ、寂しさって、何で寂しいって感じるんやろね?俺はこうだ、寂しいと思わせてくれる大切な人がいるからである。つまりそれは俺にとって自分と同じくらい愛おしい存在。自分に命を感じさせてくれる存在。それを感じるから、知ってるから、寂しさがあって、孤独を感じることができる。だから、なんっつーか、孤独ってのはひとりじゃねー証なんじゃね?ってことを言いたいのである。イェア☆


12. 月のこどもたち

「君と知る全てが光なんだ」

長々と書いてきたけど、この曲に関しては、この「君と知る全てが光なんだ」という一説に強い気持ちが込まれてると思っております。少なくとも、俺はこの一説で正直説明は終われる。つーか、このアルバムはこの言葉がうまくまとめてくれたなと思っております。辿りついたなってゆうか。


はい、

長くなりましたが、


俺はこのアルバムを


改めて、この世の微かな光になるまでのアルバムだと思っております。

何回でもスタートにたちます。

このアルバムをつくりちったあ強くなれた

そう思っております。


我々の自信作、胸張れるこのアルバム
「The Naked Blues」を是非ともよろしくお願います。

最後まで読んでくださった皆さん、
マジでありがとう。これからもよろしく。

2018.12. 8

『The Naked Blues』セルフライナーノーツ 〜大屋真太郎編〜 / 大屋真太郎

松本の一番近くにいるメンバーによるセルフライナーノーツを順次アップしていきます。

「セルフライナーノーツ〜大屋真太郎編〜」

曲について自由に書いてみました。これは解説とかではなく、一人のリスナーとして書いたことと、その曲のギターなどについて少し書いてみました。長いですがもし興味あったら読んでみてください。

1 . I aroused
初めて大からデモを聴いたとき、サビで一気に雰囲気が一変しつつ世界を崩さないコードとメロディだったので最もビビった曲。暗い洞窟から夜空へ飛んでいくんじゃなかろうかという、開放感というには少し物足りない感覚になったのを覚えています。自分自身というものはいかに流れやすく実態のないもので、今にも消えそうな揺らでいる灯りのようだけれども、だからこそ強く信じて向き合わなければいけない、そんな風に僕は思います。アルバム全体を包む、始まりにふさわしい曲になってうれしいです。漂うダークヒーロー感。

2 . New Clothes
「恥をかく」のを好きな人はいないと思いますが、それがありとあらゆる何よりも許せない、という人は少なくないんじゃないかなぁと思います。恥をかいたって、かっこわるくたって、逃げずに信念を突き通すというのは難しいけど、とても大事なことなんだと聴くたびに思います。持つものが多くなればなるほどだんだん動けなくなってしまう。まずは手放してから新しいものを手にしたいものですネ。ギターに関してはぶっちぎりでエモーショナルになったので、ギターのメインテーマの時はロケットになった気持ちで弾いています。

3 . オーバーフロー
この曲は楽器が録り終わってから大が歌詞を書き上げたのだけど、スタジオの階段でスマホの画面を見ながらモゾモゾしたのを覚えています(どうしようもなくて好きな子に告白なんてしたことあるんですけど、その時の気持ちが蘇ってきてしまって)。あまり恋愛の歌だと限定はしたくないけど、溢れかえる気持ちを伝えるのに結局有り触れた言葉になってしまうもどかしさ・不器用さをストレートに曲にできたことが嬉しいです。ギターフレーズをずっと考え続けていた時、変に凝ったギターを乗っけたくなくて、結局コードをひたすらかき鳴らすことにしたのは本当に最高の決断だったと思います。ギタリストとしてはなんか入れたくなるんですけど、あえて弾かない、というか叫ぶ!みたいな感じです。

4 . BABY STEP
ES-335(※ギブソンのギター)が炸裂した曲です。リード、バッキングともに335×VOX(※アンプ)のコンビで録りました。プンプン香るほど土臭い音になったのでとても気に入っております。いい音、というより土臭い。この曲は、自分たちを見つめ直して作った曲であるので、大の声の良さが最も生きる音域とメロディで、大喜のダイナミックなドラムで、健仁の真っ直ぐなベースで、俺の良さは知らんけど、まあいいところを余すところなく上手く使った一曲になったと思います。僕らの世界は自分の五感を通して感じたものであるので、そこに実際に世界があるわけではないけど、一つハッキリしていることと言えば、ただこの瞬間を感じていること、それだけのはずだと思います。

5 . 花と詩人
少ない音数にすることでより音の広がりを強調することができた曲。足していきたくなる気持ちを抑えて、余計に飾ることなく、それでも華やかで、曲のラストにかけて段々とドラマチックに展開するところがとてもグッときます。この曲を制作していた当時を振り返ると、LAMP IN TERRENにとってこの素直な曲はとても大きな意味を持つことになりました。「愛」という言葉に向き合うということはとても簡単ではなく、曲にすることで言葉以上のもの、あるいは言葉とは違ったなにか(愛なのかなんなのか)を伝えれるのではないかと感じることができた曲です。

6 . 凡人ダグ
「ブルース」はwikipedia先生で調べてみると、【「ブルース」とは、孤独感や悲しみを表現する独唱歌であり、悲しみや孤独の感情は、英語ではしばしば「ブルー(blue)」の色でたとえられることに由来している】と出てきますが、まさにこの曲はブルースだな、と毎度思います。無情感に囚われた主人公ダグさんのブルースです。繰り返すギターフレーズがゴツンゴツンと硬い土を掘るようでお気に入りです。ギターソロに関しては、間奏に入る瞬間の大の叫びの勢いを殺さずに、僕なりに叫んでみました。

7 . 亡霊と影
過去はどうにも美しく見えてしまうようで、亡霊みたいについてくるのでなかなか振り払うのが大変ですが、そうしようとすればするほど離れないらしく、厄介なものですね。疲れます。この曲は珍しくレスポールで録りました。いい感じにハードな音になったと思います。ちなみにデモの状態から大幅に別曲へ变化した曲の一つです。

8 . Dreams
選択を迫られる時、楽な道と苦しい道があると思いますが、困ったことに茨の道のほうへ行くべきだと心の底で叫んでいることは多いと思います。それに目を瞑って楽な道を選ぶか、嵐に飛び込んでいくか。でも、いや、飛び込むべきです!突っ張ることが勲章になることもあるみたいですし、全力で応援したいと思います。ファズっぽいギターの音色が嵐のようで気に入っております。

9 . Beautiful
永遠であることより、一瞬のことを美しいと思ってしまうのは何故なんだろうと考えていたことがあり、一瞬のものは儚く、恐怖と歓喜、その他諸々の相反する感情が入り混じっているからなのではないだろうか、などと考えていたところ、大がこの曲を持ってきたので個人的テンションアゲの曲でした。音楽で、そういった答えの存在しないようなことを精一杯表現できたことが嬉しかったです。雷みたいなギターの音(個人的見解です)になりました。静と動、音空間をじっくり楽しんでほしい一曲です。

10 . おまじない
バンドサウンドから一歩引いた、いわゆる打ち込みのサウンドですが、ある意味挑戦の一曲になったなぁと思います。「優しさなんて本当は自分以外の誰のためでもない」自己中心的であること。その大切さを改めて実感する曲です。自己中心的だなんていうとマイナスなイメージを持たれると思いますが、僕は守るべきものであると思います。見返りなんて期待しない、求めない果汁100%の優しさ。祈りにも似た、こちら側が勝手に使うおまじない。

11 . Water Lily
大切な人がいるからこそ感じる寂しさ、孤独感。それはよく他の色んな作品の中で「失って初めて気づく大切さ」なんて言い方をされますが、そういう言い方するとちょっと冷たいなぁ、なんだかなぁと思っていてモヤモヤしていましたが、その点この曲が言っているのはもしかして「お互いがお互いに歩み寄ろうとすること」なのではないかと思ってからとても腑に落ちました。お互いの心の距離を決めるのはそういうことだとも思うし、孤独感なんていうものは遠ざけるべきマイナスの要素というよりかは大切にしまっておくか、テーブルの上にでも飾っていればいいんじゃないかなとも思いました。ギターは人間的というよりかは、なんというか理論的というか自然の法則的にといいますか、そんな感じです。程よい透明感と微かな温かみをもたせたサウンドになったと思います。

12 . 月のこどもたち
「月」という言葉通り、重力を1/6にしたようなギターにできたと思っております。人は一人では生きていけないなんて、ひどく有り触れた言葉かもしれませんが(一言で纏めるのは乱暴ですが)、僕は特に、頭で分かっているつもりでも何度も忘れてしまうことで、余裕が無くなると特に顕著で、こうして曲にして残すことができて嬉しいです。LAMP IN TERRENが以前より何度も伝えてきたことの一つに、「聴いてくれているあなたがいてはじめて音楽というものになる」というものがありますが、大きな内の部分だとしても、まさにその言葉を、ある一曲として、音楽として表現できたのではないかなと思っております。

2018.04.12

弾丸ソロ動物園 / 中原健仁



先日、長崎LIVE SHUFFLEと感エロツアーの間の数日間だけ、
長崎の祖父母の家に帰りました。

初日の昼間は色々な収録や生放送があったのですが、
FM長崎「spicy voxx」に出演したとき、
なんと"お天気お兄さん"をやらせて頂きました。

念願のお天気お兄さん。
しかし、公開生放送という緊張感に加え、
目の前にはDJマークさん&たかじゅんさんというスーパープロ。
隣からは姿を見ずとも伝わる「噛めばいいのに」という念。


高鳴る鼓動。震える指先。渇く喉。あとついでに花粉症。


とても冷静とは言えない状態のまま、スタートしました。



か、噛まなかった...。



流れ的には噛んだ方が面白かったかもしれませんが、
そういう時ばっかりクリアしてしまうのが中原クオリティ。

DJマークさんが読みやすいように作ってくれた原稿のおかげで、
なんとかやり切りました。圧倒的感謝です。
一日中、この生放送に緊張して過ごしていたので、
ようやくホッと出来ました。


夜は祖母が営む焼き鳥屋さんへ行き、
店のお客さんや祖母とお酒を飲み、楽しくその日を終われました。


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翌日。


松本先生以外は一日オフでした。(先生は福岡で単独お仕事)

後日聞いた話ですが、
真ちゃんは実家でまったりと過ごし、
大喜はなぜかマグネットを作っていたらしいです。
そして俺は人生初のソロ動物園をキメました。


急だったのでもう一度言います。



中原健仁25歳、ひとりで動物園に行きました。



理由はいたってシンプルです。
祖父母の家で「砂漠の生き物展」というCMを観たから。
リクガメかわいいから。フトアゴヒゲトカゲ見たいから。
あとペンギン好きだから。つまり、思いつきです。


しかし、俺は肝心なことを忘れていました。

前日のラジオ生放送を振り返ってみましょう。
しっかりばっちりはっきりと俺は言いました。


「明日は各地、くもり時々雨でしょう。」
「雨の降る確率、明日午後は50%〜60%でしょう。」


さすがです。
恐れ入りました。
ええ、馬鹿なんです。


それでも奇跡を信じるのが中原クオリティ。
バスの中で念じ続けました。まじ健気。



森きらら

うん、雨!あと風すっごい!

しかも乗り継ぎに失敗して、閉園1時間前に着きました。

ですが、せっかく来たんです。気を取り直していきましょう。




フラミンゴ

フラミンゴです。鮮やかですね。

しかし雨です。




同居中

同居中の馬です。いいですね。

僕はひとりです。




ぺんぎん

俺の推し動物、ペンギンです。かわいい。

けど、あの、速すぎませんか。




仙太郎

そしてフトアゴヒゲトカゲ。

こいつにはかなり癒されました。
ほぼ動かないけど、ドラゴンみたいでカッコいい。

この場所は雨風をしのげて最高でした。
他にもカメやサソリなんかもいて、
ほとんど時間ない中で、一番長く見てました。
俺は爬虫類が好きらしいです。




きりん

最後はキリンです。

雨風すごすぎて撮影どころじゃなかったけど、
思ったよりでかくて感動しました。
あとめっちゃ走りまくっててびびった。



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前半は雨風のすごさとひとりぼっちさに切ない感MAXでしたが、
意外と動物たちが活発で楽しめました。
動画もたくさん撮りましたが
俺がカメラを回すたびに園内中央の猿が叫びまくってて、
とても上げられるものじゃなかったです。
あいつら元気すぎ。

今度はちゃんと天気予報見てから行きます。ちゃんと。
あと開園と同時に入って、ゆっくり見て周りたい。

また長崎帰ったときに、時間あったら行こうと思います。
寂しいから今度は友達か家族かメンバーを連れて。


それではまた!

2018.03.19

/ 松本大

僕の"言葉"の定義について。おおむかしに話したことがあるかもしれません。『pellucid』という曲について、ついでに話したことがある気がします。

僕の心から生まれた想いは、思考を通って文字や声にするときに言葉になって、その言葉はあなたの思考を通って、心に想いが届いているという個人的な定義です。

これは、僕の中で『プレゼントを箱に入れて送る感覚』にとても近いです。けれどこの世は摩訶不思議。僕が送ったプレゼントは、相手に届いたときには中身が変わってしまうのです。「歌詞のここがとても響きました!!」なんて言ってもらえることもあって、「へぇそんなのでも嬉しかったりするんだー」とか「そんな解釈もあるのかー」と思ったりしています。たまに全然届いてないときもあります。傷付けてしまうときもあります。「あけたら空っぽでした」なんてこともあります。それが愛おしかったり、歯痒かったり、驚いたり、痛かったり、日々とても忙しない。心が違うから仕方ないで済ませることもできるけど、そうすると会話する意味がなくなってしまいそうで、それはあんまり考えないようにしてます。

送り主と受取り主の関係性で届き方はまた変わってくると思います。僕のことを知っているから、理解しようとしてくれるから届く想いもあると思います。思いも寄らぬものが届いているときがあります。

わざと空っぽにしているときがあります。あるときは重ねてほしくて、あるときは楽しくて、あるときは叫びたくて、あるときは逃げたくて。

言葉に隠しているときもあります。自分の想いを独り占めしたかったり、怖かったり、また楽しかったり。

色々考えた結果、結局答えなんてものはないと思っています。届けたい想いと受け取った想いが違っても、間違いなんてことにはならない。

『pellucid』は、体や思考が邪魔だと思って書いていました。浮かんできた想いのまま届けばいいのにと思って書いていました。未だにそれは変わりません。本音はね。

結局なにが言いたいかというと言葉はとてつもなくめんどくさいということです。けど、こうしてまた想いを言葉に詰めるのは、「誰かと生きていたい」と心が言うからだと思います。

生きるのも孤独なのも伝わんないのも正直全部めんどくせぇと思う日もあれば、全部おもろいと思う日もある。とりあえず今は、箱に入れたプレゼントが摩訶不思議アドベンチャーを越えても変わらないまま届いたらどうなるんだろうという興味がある。最近そんな感じ。結局めんどくさい話になってしまいました。おやすみ。